生意気

元・自動車整備士の現・Webライターのブログ。仕事観や人生論について語る

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喋るウーパールーパーとの奇妙な同居を描く漫画『よしふみとからあげ』がシュールで面白い

意外と可愛いのかもしれないウーパールーパー。

 

別名「メキシコサラマンダー」の名を持つそいつは、一昔前。

と言っても1980年代頃らしいが。一台ブーミメントを巻き起こしていたらしい。

 

僕はあまり馴染みがないが、サンショウウオの科に属するらしいそれに、僕はとても関心を抱いた。

 

ウーパールーパーは他にも名を持っている。

 

アホロートル

 

とてもアホっぽい名前だが、面構えがすでにアホだから、あながち間違えではない。

 

なんでも食用としても飼育されているらしいそのメキシコサラマンダーことウーパールーパー。

実はその中身は皮膚が弱い上に簡単に内臓が飛び出すらしい。

その形相はしらたきを連想させるんだとか。

画像を検索してみたが、なかなそういった画像に行き着かなかったので、真意のほどは不明だが、実際に試してみようとは到底思わない。

 

僕がその事実を知ったのはある漫画からだ。

 

関口かんこさん著『よしふみとからあげ』。

 

 

嫁に逃げられた主人公、よしふみが人語を操るウーパールーパーと一つ屋根の下で暮らして行く、日常系ギャグ漫画である。

 

今まで喋る動物系の漫画はいくつかあったが、ウーパールーパーが喋るとは、誰も思いつかなかっただろう。

 

単純に奇をてらったような作風ではあるが、そのギャグがまた逸材なのだ。

 

今回は奇妙なウーパールーパーとの同居を描いた漫画のお話です。

 

 

 

社畜とサラマンダー 

 

主人公である”よしふみ”は、人生の全ても時間を会社に費やすいわば社畜

7連勤は当たり前。休日出勤もなんのその。

 

まさに日本の闇を描いているかのような漫画ではあるが、そのよしふみの言動、行動は、現代日本人の実態なのかもしれない。

 

日本人は働きすぎなんて、よく言われているが、よしふみはあまりに働きすぎている。

 

挙げ句の果てに飛び出した言葉が「休みの日くらいじゃないと風邪ひけないだろ。」である。

 

同情せざるを得ないよしふみさんだが、この発言。例のCMを彷彿とさせた。

 

http://www.ssp.co.jp/nr/2015/images/img_151016_01.jpg

※例のCM

 

風刺が聞いた漫画ではあるが、そのブラック部分を補うのが、緻密に計算されたギャグである。

 

そうくるかと、笑いよりも関心の方が先にいくタイプのギャグ。

 

うまい!それしか感想を抱けないが、ウーパールーパーの使い方が非常にうまい漫画。

 

少しかっこよく見える時もある。

 

 

 

ウーパールーパーの魅力

 

この漫画を読むと一瞬だがウーパールーパーを飼いたいと思ってしまう。

だがそれはこのからあげというウーパールーパーに限って言えばだ。

 

ウーパールーパーの表面を覆う皮膚が非常に柔らかいらしく、その脆さゆえ簡単に内臓が飛び出るらしい。

 

あまりみたくない。飼いたくない。

 

なんでもウーパールーパーには種類があるらしく、下から

 

リューシスティック:一般的なやつ。黒目でホワイトとも言われる。白色。

 

マーブル:迷彩色。黒や緑色。

 

アルビノ:赤い目をしている。なんでも食べる上に視覚障害を持っていることが多いため、単独飼育が必須。

 

ゴールデン:最も美しいと称される。ラメがあったりなかったり。観賞用として広く知れ渡る。

 

ブラック:超絶レアで入手が困難。顔つきも異なる。

 

となっている。

 

からあげは一番下のリューシスティックという種類である。

 

かなりレアなブラックは未だ本編には出てこないが、はたそて出てくるのだろうか。

 

 

 

意外と感動ものも

 

ギャグがうまいと書いたが、そもそも著者は伏線を張るのがうまい。

 

僕の好きな話で2巻の話になるのだが、便器に流され、からあげが過去にタイムスリップしてしまう話がある。

 

そこで過去のよしふみと会うのだが、話の冒頭でよしふみの実家から送られてきた、ガラクタが届く。

そのガラクタの一つであった、チョロQのようなおもちゃに書かれた「ネヒちく号」の文字。

 

なぜ幼少の頃、よしふみがその言葉を書いたかがわかるのだが、こんな何気ない伏線は物語的にとても面白い。

 

からあげが未来へ帰る際、便器に飛び込む間際に子供よしふみに投げかけた言葉「未来で会おう!」。

最近流行りのタイムスリップものを彷彿させる定番な展開ではあるものの、二人の未来での絆のようなものをみていたらグッとくるものがある。

 

別れ際にも一切感情を表に出さないからあげのキャラが、その感動をより際立たせる。

 

 

ほのぼのしてるけどめちゃオモロイ

 

からあげのキャラ的に、感情をあまり顔に出さないので、見ていてシュールだし、本当に困った時でも無表情で何故だ?となるとこなんか、愛らしく見える。

なんてこともない風で繰り出されるギャグが面白いのだ。

 

 

何故かウーパールーパーのも詳しくなってしまう漫画。『よしふみとからあげ』。

休みの日に読んで見ると、程よい逃避の時間になるだろう。

 

アディオス。