生意気

元・自動車整備士の現・Webライター。ノマドに憧れる僕が人生観や仕事観について語るブログ。

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自動車整備業界の未来はどうなる?元・自動車整備士が語る人員不足の実態

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どうも、元・自動車整備士です。

 

僕はもともと、自動車が好きでそのため、整備士の道を志しました。

決めたのは高校の進路を決めるタイミング。

あまり深く考えず、調べもせずにその業界に憧れを抱き、志し半ばディーラーを辞めるに至りました。

 

原因は職場環境の悪さ、パワハラです。

今のご時世、パワハラなんかあるものかと思っていたのですが、古い習慣、悪しき習慣というものは残るもの。

 

会社に行くことすらできなくなった僕は、辞職の道を選びました。

 

いま現在、自動車整備士を目指している学生などに、その実態を少しでも知ってもらいたいと思い、今回は整備士業界でも、問題視されている「人員不足」について、まとめていきたいと思います。

 

事前に調べること、他の業界との比較など、自分の価値観に沿って将来を考えていきくことは非常に大事です。

 

 

 

 

働き口はたくさんあるのに人員不足?

就職難の時代と言われている昨今ですが、整備士業界はまた別です

 

専門学校に通えば、求人はたくさん入ってきますし、最近では高卒の方でも求人が受けられるようになってきているみたいです。

 

現に、僕の前いた某ディーラーも、新卒で入ったメカニックの約半分が高卒でした。

 

この時、高卒で入るべきか?専門で入るべきか?は悩まれるところだと思うので、下のリンクから、以前僕が書いた記事を参考にしていただければと思います。

 

参考記事:自動車整備士になるにはどうすればいいの?専門or就職?

 

 

ぶっちゃけ、整備士の道に進めば、働き口に困る事はありません。

大げさに言うと誰でも入れます。

 

 

例えば下の求人広告ですと、大手メーカーへの求人はたくさんありますし、メーカーによっては、入社祝い金なんかも出ていて、この不景気と呼ばれる時代とは裏腹に、景気の良い待遇だ。

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言ってしまえば、ここまでしても、業界は人員の確保に走っている。

 

来るもの拒まず、去る者すら引き止めてしまうのが、今現状の業界の実情だと思う。

 

国土交通省もそういった背景を受けて、自動車整備士の人員不足に向けた取組を行なっている模様。

 

平成25年11月〜平成26年3月の間に、人員不足に対する勉強会を開いた。

 

その結果どうなっているのか、具体的にいくつかあげよう。

 

 

 

自動車整備士の現状 

 

報告書から抜粋して、いくつかあげていくが、正直なところわかりきっていることに対して、問題点を深掘りするのみとなっている。

 

まず一つ、「減少の原因」

少子化や若者離れの問題が出ているが、正直なところこれは具体的な原因でもなんでもない。

何も今に始まったことでもないし、人口動態グラフを読み解けばそれは歴然。

もはや若者に期待するのは、本末転倒とも言える。

 

それに伴い、整備士の高齢化が進む流れになるが、問題はここに着手すべきだと、僕は思う。日本の自動車業界はその技術力の高さから、年々、高度化が進んでおり、一昔前の整備知識や技術では太刀打ちできなくなりつつある。

 

ただ、自動車の高度化が進み、それにより昔より整備の難易度が上がったかと言えばそういう訳ではない。むしろ作業はより単純化されている。

 

例えば、ほんの10年前の車であれば、何か故障箇所があったら、一から故障箇所を探求し、一つ一つ確認しなければならぬのだが、近代の車両にはより優れたセンサーなどデジタル化に伴い、コンピューターでの診断が可能になってきている。

これにより、効率的かつ迅速な修理が可能となりつつある。

それでも人の手はまだまだ必要ではあるのだが。

それに、まだまだそれに対応していない車は走っているので、全部が全部その通りという訳でもない。

 

整備の仕事自体の形態は変わりつつあるのだが、それでも全てに対応するため、今のところ整備のやり方が多様化しており、各々車単体で、覚えていかなければいけないので、大変ではる。

 

離職率の高さもここに原因があると思われる。

整備の多様化に伴い、業務の増加や時間外での勉強など。

覚えることがたくさんある反面、それに見合った給料が貰えない。

仕事は金じゃないという主義の方はそれでいいのだが、それも一つの離職率の高さの原因なのだ。

 

 

 

給料の価値

人材不足対策の報告書で抜けていたのだが、給料の低さはどうにもならないのだろう。

 

仕事は楽しいし、好きだが、何年続けても給料が上がらないと言い、辞めていく人が確かに多い。

主に3年目を境に退職される方も多い。

ここを乗り越えた人間が今も根性論を翳し残っているのが、業界の人員不足を加速を促しているとも考えられる。

 

整備士の中には未婚者も多く、結婚していても生活が困窮している話も周りでよく聞いた。

 

入社6年経っても手取りで15万という話もザラにある。

さすがにボーナスはそれなりには貰えているようだが、それでも平均よりも低いほどだ。

 

果たして、この状況を無視して人員不足が解消されるのか?

 

実態をあげると、今のところ給料の底上げはほぼ不可能に近い。

 

理由として整備自体の単価の低さである。

車検や点検など、売り上げの全体の多くを閉める作業でも、人件費、店舗維持費などを差し引いて、今の給料が妥当だと言える。

僕自身、実家が整備工場を営んでいる身なので、そこらへんは重々にわかっているところ。

だからこそ、大手ディーラーなどは、少しでも単価をあげるため、その他部用品などを売って、少しでも多く売り上げをあげていくしかない。

 

要は、技術そのものに対する価値の低さが目立ってきてしまっている。

どんなに優れた整備士が作業をしようとも、入社一年目の整備士が作業しようとも、その整備自体の価値は皆、均一だ。

技術職の仕方のない現実ではあるが、それに不満を抱く高齢整備士の方も多い。

だからこそ、会社側は少しでも安い若い人材を現場につかせ、高齢の方はそうそうに営業やフロント業務につかせようとする。

 

整備はプロの仕事ではあるが、その整備代金は誰がやっても一緒。

さすがに作業スピードの差もあり、できる整備士がどんなに早く作業を終わらせても、下っ端が終わってなければ、それの尻拭い的に、別の作業をどんどんやっていく。

 

これが悪循環をまた起こす。

 

上の人にとっては非常に負荷となるのだ。

 

これを持ってして、果たして今の給料は妥当か?

そうして辞めてしまう人も多い。

 

 

 

今後どうなるのか? 

わかりません。

と言ってしまえばそれまでだが、今のところどうなるのか、全く予測がつかない。

そもそも議題ででた人員不足の話題だが、根本的に少子化と言われている点に疑問を感じる。

果たして少子化が全ての原因と言えるのか?というとこである。

 

最近では、職種も多様化しており、今までの常識では通じない職種もでてきつつある。

 

「車が好きだから整備士になろう」はもう古い考えで、これからは自由な働き方や、少しでも給料の良い方に人は流れていくはずだ。

 

 

そのため、今すぐ取るべき案として、賃金の具体的な底上げ。

もっと現実味のあるやり方で、国全体で対処しなければ、そもそもの解決にはならないはずだ。

 

少なくとも、こういった背景を気にしてか、民間で対策に乗り出している工場も事実ある。

 

いつまでも国や会社任せではいけないと、各民間工場の会長、社長は対策に乗り出しつつある。

 

今後の自動車の発展次第では、整備士がいらないという状況もあり得る話。

 

そうなる前に、自ら動いていけるだけの力は付けておいても良いはずだ。

 

 

アディオス。