生意気

元・自動車整備士のフリーライター。ビジネス感覚を身に付けたいクルマ好きライターのブログ

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音楽おしゃれ番長。ぼくのりりっくのぼうよみ。

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今年もまたすごいアルバムがこの世に産み落とされてしまった。

 

ぼくのりりっくのぼうよみ『Noah's Ark』。

「音楽によって、音楽をこの世に再現すること」をコンセプトに作られた今作品。

全10曲収録でありながら、その内容自体は非常に濃いものになっている。

 

ぼくりりといえば、元々はニコ生での歌ってみたで投稿していた言わば”歌い手”。

その後閃光ライオット2014に出場。残念ながら入賞はなかったが、それでも自分の道を信じて、ここまでこれたのは感服尽きる。

 

このブログで度々あがる閃光ライオットというフェス。

今では未確認フェスと名を変えているが、そのフェスのファイナリストともなれば、十分に音楽で戦って行ける実力は備わっていると思う。

 

かれもそんな実力者なわけだが、彼の音楽はまた一線を画している。

 

新譜『Noah's Ark』と合わせて、彼の魅力を語っていきたいと思う。

 

 

ー年齢にそぐわぬ考え・思考ー

クラウドファンディングというものがある。

インターネット上で、目的に応じた資金を不特定多数の人に出資してもらうというものだが、例えば、製作者側が「こんな映像を作りたい」と出資を募る。その考えなどに同調した幾人かが、その製作者に出資をする。簡単にいうと株式投資のようなもの。

 

それに付随する形で、リターンという報酬のようなものが存在する。

幾ら寄付してくれたら、これをしますといった具合だ。

 

ぼくりり君は、このクラウドファンディングを利用して、独自のメディアを作ろうとしているのだ。

そのリターンは、限定のCDやポストカードから始まり、インタビュー権など、普通のミュージシャンでは到底やらないような内容のリターンがいくつかある。

もうすでに募集は締め切られているが、興味がある人はぜひのぞいてみるといいだろう。

 

camp-fire.jp

 

 

ちなみに彼のプロジェクト内容としては、ネットで氾濫した様々な情報の中から、本当の情報をくみ取って欲しいというものである。

 

 

本来ぼくたちが情報を受け取って処理するプロセスは、
「受信→(反芻→経験との比較など→)理解→送信」という流れなのですが、

情報を受信する量が多すぎるために、
「受信→送信」という状態になってしまいがちです。
理解が追いつかないほどの情報に忙殺されています。
ですが自分の意志や感情は、身の回りの情報をきちんと咀嚼した上でのみ存在するとおもいます。

 

すごい言ってることわかると思った。

 

最近「ググる」という言葉があるように、わからない事はネットで調べて、わかったらそれ以降何もないのだ。

 

つまり、必要な情報を得たら、そのままそれを送信してしまっている状態。

「ネットの情報を鵜呑みにするな」という言葉が示すように、確かに本当かどうか怪しい情報というのもある。

 

現に、Googleなどが採用している検索アルゴリズムだと、人によって同じ単語を調べたとしても、微妙に違う検索結果が出たりする。

 

たとえば「アメリカ」とググったとしよう。

Aさんはゴテゴテのロック好き。もちろん検索結果にはFall Out Boyやリンキンなどのバンド情報が出るのに対し、片やBさんはドが付くほどの変態です。彼の検索結果には洋モノのドエロ動画などが乱立しているなど、極端な話がこういうことです。

 

実際はもうすこしニアな結果になるんだろうけど、その人の普段の検索傾向を判断・分析して、その人の傾向に近い結果を出すというのがGoogleなどの検索の裏側だったりする。

 

普通の人は調べたワードに対して、出てきた検索結果の一番最初だけ見て、そのままブラウザを閉じるという人がほとんどだろう。

 

情報が意図的に操作されてしまっているというのが実情。

 

おそらく彼は、そういった裏を、どこかしらで感じていたのだろう。きっとそうだと思いたい。

 

ぼくりり君は、そんな危機的状況化の中、独自メディアを作り、何かを発信していきたいのだろう。

どうかただのバラエティメディアで終わらないでくれ。

 

 

 

ー派手になりすぎた演奏ー

そんな重い現代社会の話はひとまず置いといて、ちょっとした音楽的な話をしましょう。

 

前作『hollow world』でメジャーデビューを果たしたわけだが、前作は完全にぼくりり君個人の才能が凄すぎて、圧倒されたとこがあった。彼は本当に天才だよ。

 

hollow world

hollow world

 

 

楽曲の展開。韻の踏み方、絶妙なメロディセンス。

既存の音楽ジャンルでは納まらない、本当にかっこいい音楽をやっている。

正直前作だと、彼の歌一つでしっかりと形が作られてたので、十分満足いく作品になったと思う。

 

実際彼はもと歌い手とだけあって、DTMには長けているのか、単純な打ち込み要素がほとんどだった。

 

 

そして今回のアルバム『Noah's Ark』では、前作とは圧倒するほど、演奏面が強化されている。

 

一番驚いたのはMVでいち早く公開されていた「after that」。

youtu.be

 

いきなりおしゃれになり過ぎ。

 

いままでの作風でも、ぼくりり君のメロですでにおしゃれ過ぎたが、それにストリングスやサックスが入るだけでここまでおしゃれ度が増すのかと思った。

 

やっぱり音楽ってトラックが増えるほど深みが増すのか、と納得せざるを得ない楽曲。

 

はっきり言ってしまえば、前までと同じように、ぼくりり君のリリックとメロと簡単な打ち込みですんでいたんだと思う。(デモでその段階だったのかもしれないが)

 

でもそうじゃなく、簡単ですませないのがぼくりり君の進化の結果。

トラックの存在をここまで感じさせるのもすごいが、ここまではでにするのかとはおもう。

先のクラウドファンディング事情でもそうだけど、音楽で伝えるべきことや、やれるべきことにすごい拘りや理念がこもっている。

 

ーこれからのぼくりりー

これからぼくりり君がやろうとしていることにすごい興味津々で色々期待せざるを得なくなっている。

 

メジャーアーティストで、ここまで積極的に我々に目線を向けてくれる人は少ないと思う。

そうしたうえで「救い」をテーマにしているのだから、これは付いていかざるを得ない。

 

まだ成人もしていないような人間がここまでのメッセージを世に発信している世の中。

すこしくらい音楽でも重い受け取り方をしていいのでは?

 

 

アディオス。

 

Noah's Ark

Noah's Ark